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『わたしはスージー』

アメリカで60年代に製造されたヴィンテージ・ドール、スージー人形の写真集が出版されました。

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『わたしはスージー』
ジャスティン・ヴィヴィアン・ボンド(著)
ジーナ・ガラン(写真)
和田侑子(訳)

スージーは、ブライスよりもっともっとマイナーでカルトでマニアックなお人形。

海外の通なドール愛好家に発掘されて、日本でもすこしずつ知られてきています。

ドールらしい、あたりまえのストレートなかわいさよりも、すこし(かなり?)ひねくれた、パンクな不思議ちゃんのようなキャラクターです。

たとえば、この本で、スージーはこんなことをつぶやいています。

「わたしの場合、絶望が楽しみへのいちばんの近道」

「ほんとうに信じられるのは、自分のわがままだけ」

「愛と愛憎関係にあるわたし」


すごく皮肉で、ひねくれています(笑)。

皮肉で、ひねくれていることが大人っぽいと思いこんで、できるかぎり背伸びしている、幼さの残るおしゃまな女の子みたいな感じもします。

スージーのつぶやきを書いたのが、ジャスティン・ヴィヴィアン・ボンドさん。歌手・俳優・画家というマルチな才能を発揮するトランスジェンダーなアーチストです。

写真は、ブライスをブレイクさせたことで知られるドール界の立役者、ジーナ・ガランさん。

翻訳は、和田侑子が担当させていただきました。

スージーのつぶやきは、かなりひねりが多いだろうと思い、アメリカ人のネイティブチェッカーさん(カルト映画好き)に見てもらったら、やはり一筋縄ではいかない個所もちらほら。

でも、楽しんでもらえる仕上がりになったと思います。

写真にはオリジナルの英文を、訳は巻末にまとめる構成になっています。

最新のドール・カルチャーをお楽しみください!

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by wadakoubou | 2012-06-03 21:15 | 翻訳した本